あらすじ
昨日の続き、別の世界線で。
二年生の男子高校生である東雲透は、一年の後輩、朝霧ひなたに想いを告げ、「明日まで待ってほしい」という返事を受け取る。
期待と不安を抱えたまま帰路についたその夜、彼は交通事故に遭い――目を覚ます。
世界は何一つ変わっていなかった。
学校も、友人も、時間の流れも、昨日の続きのまま。
ただ一つ、自分の身体が「女」になっていることを除いて。
記憶も意識も、確かに男のまま。
それなのに、鏡に映るのは見知らぬ少女。
周囲からは当然のように「女子」として扱われ、拒否することも説明することもできないまま、彼――いや、彼女は日常へ戻っていく。
そんな中、告白した後輩との距離は、以前よりも近く、曖昧になっていく。
同じ「女」として過ごす時間。
先輩と後輩という立場。
友情とも恋情とも言い切れない感情。
「僕は男だ」という自己認識と、
「私は女だ」という現実。
その狭間で揺れながらも、想いだけは変わらず彼女に向かっている。
これは、
性別だけが変わった世界で、
答えの出ない恋と向き合う物語。
――あの日、明日まで待ってほしいと言われた返事を。