あらすじ
ある日突然、世界には「能力者《アノマリー》」と呼ばれる異常な存在が現れた。
超常の力を手に入れた者たち――だが英雄になれるのは一部のみ。ほとんどは事故や混乱の原因に過ぎない。
そんな世界で、主人公はごく普通の若者だった。
雲母才能も無く、ただ「面倒ごとに巻き込まれないこと」だけを願って生きている。
しかし彼は知らなかった。
自分が”最悪の状況”でしか発動しない能力を持っていることを。
逃げ場のない絶体絶命。
誰も見捨てたくないと決めた瞬間。
――その条件を満たしたときだけ、彼は常識外の力を発揮する。
ただし、発動中の記憶は残らない。
気づけばすべてが終わり、周囲には結果だけが残されている。
安全圏では何も起きない。
だからこそ彼は、望まぬ形で事件に巻き込まれ続ける。
これは、
「どうせ俺だし」と諦めた瞬間にだけ最強になる男の
最も不本意な成長譚である。