あらすじ

突然の大粒の雨に、人々が走り出す港町のメインストリート。ミナはなぜか急がず、花屋「ラウム」の軒先で雨宿りをする。胸の奥に残る昨日のぬくもりとは裏腹に、会えない時間が不安を育てていくのを感じていた。 店主から手渡された小さなガラス小瓶に、言葉にならない想いを“しまう”ように息を吹き込み、雨上がりの空に現れた虹を見上げたとき――ほんの少しだけ、魔法めいた「近道」が開く。 やがて息を切らして現れたソウに、小瓶ごと気持ちを差し出すミナ。強がりの奥にあった「会いたい」を、ふたりは静かに受け渡していく。虹がほどけても消えないのは、言葉と足音がつないだ帰り道だった。

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小説を読もう2026/01/07
  • 現在の作品ガラス小瓶にしまった言葉