あらすじ
精霊の存在が、いまでは神話や童話として語られる国。
その王国の片隅で、風の声に耳を澄まし、小さな生き物に囲まれて暮らす姫がいた。
──セラフィーナ・エルバァニア・ルナン。
彼女はまだ知らない。
自分が、失われたはずの精霊の血を色濃く受け継いだ存在であることを。
七歳の誕生日に開かれるお披露目会をきっかけに、姫の傍には一人の護衛騎士が仕えることになる。
過保護で無骨な少年騎士エインと共に始まるのは、
静かでやさしい日常と、やがて動き出す運命の物語。
これは、精霊に愛された姫が、
まだ自分が特別だと知らない頃のお話。