あらすじ
やんごとなき事情により高級低層マンションに引っ越した、下凪高校・二年生の木場伊吹(きばいぶき)。
引っ越しの最中、ベランダ越しに言葉を交わした隣人は、名門お嬢様女子校・凪端女子に通う東雲薫(しののめかおる)だった。
「なにか困ったことがあったら、遠慮なく私を頼ってくださいね」
かなり大人なびた容姿で、余裕のある美女と知り合えたことに浮かれる伊吹。
しかし翌朝、パン屋で再会した薫はどこか様子が違っていた。
「こうして木場さんとお話するのは、今この瞬間が初めましてですよ」
なんと薫は伊吹と話したことがないというのだ。
ベランダで優しく微笑んだ東雲薫と、無邪気に笑う東雲薫。
記憶も雰囲気もなにもかもが、伊吹の認識と食い違っている。
その原因とは一体?
普通で冴えない伊吹が不可思議なお嬢様の薫に振り回される新生活がスタートするのであった。