あらすじ
主人公は冴えない魔法使いだった。
全ての能力が並程度で、どれだけ研鑽を積んでも将来的にBランカーが限界と言われていた。
それでも強くなることを諦めず、ひたすら努力し続けていたそんなある日のことだった。
勇者パーティが抽選で当たった人を同行者としてダンジョンに連れて行くというイベントにて、倍率1万倍と言われる中、見事に当選した。
自分が目指す頂を近くで見れることに興奮していた。
ダンジョンのレベルはB級レベルということもあり、終始楽しく攻略を行っていた。
そして、ボスを倒しダンジョンを出ようとしたところ…そこにこの世の中で最も美しい姿をした魔王が現れた。
圧倒的オーラにより、あの勇者パーティーですら震え上がるほどで、全員が死を覚悟した。
そんな中、パーティーメンバーであり、世界最強の魔法使いと呼ばれている彼女が小さな声でとんでもないことを言い始めた。
「…わ、私の挑発のスキルを…使えば…ここから転移するだけの時間は稼げると思う…」
その瞬間、パーティーメンバー全員が俺を見つめた。
「…え?…嘘…ですよね?」
次の瞬間、その魔法使いは震える手で俺に挑発の魔法を使った。
その瞬間、魔王の視線がこちらに釘付けとなり、それと同時に転移の魔法でダンジョンから姿を暗ます勇者一行。
その現実を受け止められず、恐怖から失禁しながら俺は泣きながら勇者一行への暴言を叫んだ。
すると、魔王は目の前に来てこう言った。
「なかなかいい声で泣くな、貴様。気に入ったぞ。お前を私の僕にしてやろう」
「…ひっ…」
それから何故か魔王に気に入られた俺は魔王城に招かれるのであった。