あらすじ
高2の夏、羽柴駆は校舎裏で「天使」を見つけた。それは、学園一の美少女と噂される白石瀬奈。しかし、彼女が落とした筆談ノートに書かれていたのは、周囲への毒辣な悪口の数々だった。
中途失聴者である彼女は、同情の視線を嫌い、冷徹な仮面で自分を守っていたのだ。
最悪な出会いから、駆の日常は一変する。慣れない手話に四苦八苦し、指先一つで一喜一憂する日々。どれだけ叫んでも彼女には届かない。けれど、目が合えば心臓の音がうるさいほど跳ねて――。
これは、不器用な少年と「音のない世界」で強がる少女が、手と手を繋いで本当の言葉を見つけるまでの、甘くて切ない100日の物語。