あらすじ
【あらすじ】
ブラック中堅ゼネコンで現場監督をしていた佐藤貴之(現38歳)は、15年前、現場の落とし穴から異世界へ転移した。
そこで魔王軍の「建築局長」として超ブラックな復興事業に従事し、魔法と重機を融合させた独自の建築術を極める。
ようやく魔王城を完工させ、念願の帰還魔法で現代日本へ戻った佐藤。
しかし、彼を待っていたのは「平和な日常」ではなく、死者が街に溢れかえるゾンビ・パンデミックだった。
「やっと日本で有給消化できると思ったのに……。これじゃコンビニにも行けねぇじゃねーか!」
ゾンビに囲まれた佐藤だったが、彼にとってゾンビは脅威ではない。
「ノーヘル・無届け・徘徊行為」を繰り返す、不安全なゾンビ(産業廃棄物)に過ぎなかった。
佐藤は決意する。
「こうなったら、このエリア一帯を『完全防護区画』にして、俺だけのスローライフ圏を確保してやる。……まずは、このうるさい産廃どもを片付ける(埋める)ところからだな」
一方、外の世界では国家が崩壊し、人々が絶望に沈んでいた。
そんな中、突如として荒野に現れた「異様に高く、頑丈で、なぜか常にライトアップされている謎の工事現場」。
そこは、ゾンビが一切立ち入れない、世界一安全で快適な【現場】だった――。
「おい、新入り! 安全帯付けろって言ってんだろ!『不安全行動』だぞ! ヨシ、昼休憩だ、炊き出しは特製カレーだぞ!」
これは、スローライフを邪魔されたくない現場監督のおっさんが、なし崩し的に世界を救っていく(再建していく)物語である。