あらすじ
確率発動の遺物に158分の1タロットの引き、完璧な運ゲーだ。
下ぶれれば死ぬ。狂気の博打だ。
俺は馬鹿で、馬鹿は死ななきゃ治らない。
俺は死なないから、この馬鹿は永久に治らない。
気づけば俺は、片田舎の農家の三男坊、「ザラック」としてこの世界にいた。
大人の知性によって「神童」と呼ばれなんのかんの、
トントン拍子に王都へと召し上げられ、
『王立魔術学院』へ特待生として入学。
そこで俺は、『占星術』と出会う。
『制御不能』
『術者の意図を介さない』
『星辰の導きによる事象の具現化』
魔術とは、計算と理論によって事象を「制御」するものだ。
普通の魔術師なら、鼻で笑って本を閉じるだろう。
だが、俺はどうしようもないゲーマーだった。
そうして俺は冒険者として唯一の占星術師《タロット・オーダー》となった。
火が欲しい時に水が出る。
盾が欲しい時に剣が出る。
逃げたい時に、勇気を鼓舞するファンファーレが鳴り響く。
戦闘用の魔術として占星術はあまりにクソ過ぎる。
デッキも出る魔術もいじれない。
毎ターン1枚しか引けない終わっているデッキ構築ローグライクだ。
デッキはいじれないが、レリックならある。
こいつを集めて運を最高にすれば、毎回ピカピカの右手でカードが引ける。
これはわずかに運が上がるくらいしか能の無いカスのレリックをかき集めた運だけの男が、
確率の神様を殴り倒し、上振れで全てを破壊していく物語。