あらすじ
小学校教師・秦ひかりは、保護者に「先生は子ども産んでないから分からない」と言われてしまう。
追い打ちをかけるように、単身赴任中の夫から届いたのは、玉子焼き器。そして、夫が抱える“産めない理由”。母からの圧、世間の目、「何かを生み出さないと価値がない」という空気。
そんな夜、炊飯の湯気の中から現れたのは、翼のある黒コートの男だった。自称・天使。頼みごとはまさかの「料理を教えてください」。
だし巻き玉子の練習が、ひかりの人生の選択を少しずつほどいていく。
“奇跡”じゃなくても、人は救われる。