あらすじ
これは物語ではありません。
異世界も、冒険も、成長譚もありません。
あるのは、「変化に向かない人間」が、動かない人生を選びきるまでの思考の記録です。
旅が嫌いで、移動が苦手で、
刺激や挑戦が「善意」として差し出されるたびに、
静かにすり減っていった一人の視点から、
「体験は価値である」という常識を問い直します。
猫が眠る14時の部屋。
何も起こらない日常。
同じ場所にとどまり続けることで、ようやく呼吸が整っていく感覚。
本作は、変わらないことを肯定し、動かない人生を「到達点」として描くエッセイです。
成長したい人、変化を楽しみたい人、旅や挑戦に前向きな物語を求める方には、この作品は向いていません。
けれどもし、「動けない自分」を責めながら生きてきた人がいるなら――
立ち寄って行ってください。