あらすじ
完璧な人生には未成年からの完璧なプランニングが必要だ。
そこそこ良い成績、そこそこ良い偏差値の高校、そこそこ良い医大への進学、おまけに顔もそこそこ良い。
三日に一度机に置かれた父からの万札を貯蓄しながらいつか家を出る、そんな日を夢見て。
今後も予定調和の退屈極まりない、死ぬまでの暇つぶしの人生の途中。
だったはず、なのに。
どうして俺は、猫に見下された目をされている?どうして俺は、そんな猫にイラついている?どうして俺は、この猫を胸に抱えている?
完璧なはずの人生。完璧なはずのプランニング。
ちょっと臭くて目やにも酷い、顔のデカい目つきの悪い猫。なのにどうして、だんだん可愛く見えていくんだろう。
大人に見下されていると思った。あいつは見下していいと思った。でも…本当は違った。
これは俺が、汚い猫に人生を変えられた話だ。