あらすじ
「貴様のような金のかかる『無能な美食家』は、この国には不要だ!」
公爵令嬢リリアーヌは、婚約者である第一王子セドリックから婚約破棄と国外追放を言い渡される。
彼女は前世の知識(食品バイヤー)を活かし、王宮の食事を美味しく安全にするために物流を整えていたのだが、愚かな王子たちはそれを「浪費」と勘違いしたのだ。
「いいえ、私がやっていたのは『美味しく食べるための努力』ですわ。……後悔しても知りませんよ?」
リリアーヌが去った翌日から、王宮の食卓は崩壊した。
悪徳商人が持ち込む腐った食材、衛生管理のできない厨房、そして「祈り」だけで味をごまかそうとする聖女……。
王子たちが不味い飯と腹痛に苦しむ一方、リリアーヌは追放先で【お取り寄せ魔法】に覚醒していた。
炊きたてのご飯、極上の出汁、A5ランク和牛――。
辺境で悠々自適なグルメ生活を始めた彼女は、その匂いに釣られてやってきた隣国の冷徹な覇王・カイルの胃袋をガッチリ掴んでしまい!?
「リリアーヌ。貴様を我が国の皇后として迎える。……だから一生、俺に美味い飯を作ってくれ」
これは、食への執念で追放された令嬢が、現代の美食で覇王を餌付けし、世界一幸せな結婚生活を手に入れる物語。
(※元婚約者がドブネズミのように痩せこけて泣きついてきますが、もう手遅れです)