あらすじ
悪役令嬢が地球(ダンジョンあり)にやって来たって話。
『カクヨム』でも同名で載っけてます。
あらすじ:
“悪の令嬢”エリス=エリーヴルクは今日、断罪される。
罪状は皇太子への度重なる無礼による【国家反逆罪】。
体裁的にはそのような罪を問うこととなったが、実際のところ彼女の罪を挙げてしまうとキリがない。
他の令嬢へ暴力を振るったことによる【傷害罪】や、エリーヴルク公爵家の私兵を一介の令嬢が私情に用いたことによる【超過権行使罪】など、それによって起こされた国家の調停を乱した事例にも【国家反逆罪】は適用される。
とにかく、本日になってようやく無法千万、猛威を振るいに振るった“悪の令嬢”が裁かれることと相成ったのだ。
そうして、皇太子を長年苦しめた悪の令嬢は破滅し、皇太子は自身が見初めた平民の一人娘を正式な妻として迎え入れ、国をも巻き込む盛大な結婚式を挙げた。
嬉しい出来事に更なる嬉しい出来事が重なり、国も総出で祝砲を上げる。
そんな幸せな光景が、どこまでもどこまでも続いていく。
ゆっくり、ゆったりと、拍手に包まれながら物語は幕を降ろしていく。
それが、世界として訪れるべき未来だった。
しかし、実際にそうなることはなく、世界は中途で崩壊した。
崩壊したことによって“悪の令嬢”の役が剥がれた少女は途方に暮れる。
親も友人もそこには居なかった。
そこは世界が崩壊したことによって吐き出された、また別などこかだった。