あらすじ

朽ちた建物は、もはや”ビル”と呼べる建造物ではなかった。大昔に描かれたであろう落書きは薄れ、ひび割れた壁から浸食してきている生態系が、その建造物が朽ちてからの時間を物語っていた。 窓ガラスは粉々に砕けているというのに、建物は周囲からの光を決して受け入れない。周りを照らす道具が無ければ1メートル先すら見通せないだろう。 いつ崩落するかも分からない、そんな場所に明かりが一つ。 懐中電灯の光を周囲に当てながら、小柄な少女が壁際に座り込んでいる。 雪のように白い白髪が二つに結ばれている少女は、透き通るような瞳を伏せた。 何もない壁に向かって、少女は言う。 「アリア、久しぶり。」

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/01/24
  • 現在の作品アウトサイダー・エクリプス