あらすじ
この世界では、十二歳になると神から【職(ロール)】を授かる。前世の記憶を持つ転生者テオドールが得たのは、無難で地味な【戦士】だった。しかし、同じ村から【勇者】が現れ、物語は動き出す。選ばれし存在となった幼馴染アルフレッドと、その旅に同行する魔術師フィリア。テオドールは望まぬまま、勇者一行に加わることになる。
「そのうち前衛は増えるだろうし、俺は荷物持ちでもしていれば……」
目立たず、死なず、ほどほどに生き残る。そう皮算用する【戦士】の思惑とは裏腹に、神に導かれた“必然”は、静かに歯車を狂わせていく。