あらすじ
「対価ってのは責任の重さだ。金を支払うからこそ、こっちも半端な仕事はしない」
文化祭の喧騒を「効率が悪い」と切り捨て、俺――空木理人は独り空き教室でパソコンを叩く。
独学で磨いたスキルで金を稼ぐこと。それこそが俺の「正しい青春」だった。だが、その平穏は担任の後藤に秘密を握られたことで崩壊する。
強制入部させられたのは、学年一の有名人?らしい、氷室川雪音が部長を務める『よろず商業部』
「無知な僕に活動を教えてください、氷室川様。でしょ?」
提示された活動内容は、依頼の対価として「草むしり」などの奉仕を要求する、利益度外視のボランティアだった。
「ビジネスを舐めるな」
プロ意識を掲げる孤独な秀才と、理想のために努力を数値化する完璧美少女。
水と油の二人は激しく衝突する。しかし、パンク寸前の依頼を前に、俺は自らの「仕事」の誇りを懸けて、彼女の理想という名の泥舟に乗り込むことに。
金は信頼だ。だが、金だけが対価ではない。
不純なビジネスの果てに、俺たちは「友達」なんていう最も効率の悪い報酬に辿り着く。
殺風景な空き教室で紡がれる、歪で、けれど紛れもない本物の青春。
【孤独な秀才×完璧美少女|お仕事×ラブコメ|不純なビジネス、始めます。】