あらすじ

精霊の声が聞こえる—— ただ、それだけの力しか持たない少女がいた。 剣を振るう者、魔法を編む者、知を記録する者。 才能ある仲間たちの中で、フィオはただ立っていることしかできない。 精霊は確かに語りかけてくるのに、どう応えればいいのか分からないまま。 星の運行を記した禁書庫〈星巡りの書架〉を巡る旅の中で、 彼女は「役に立たない自分」と向き合い続ける。 それでも歩みを止めず、選び、前に立つことをやめなかった。 やがて訪れる逃走と喪失。 感覚を失うという、取り返しのつかない代償。 それでもなお、フィオは“自分であること”を手放さなかった。 これは、 力を持たない少女が世界を救う物語ではない。 世界が、ひとつの選択を見逃せなくなっていく物語だ。 星は今日も巡る。 彼女の感覚が戻らない未来へ向かって。

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小説を読もう2026/01/24
  • 現在の作品星巡りの書架(ほしめぐりのしょか)――感覚を失くした精霊使い