あらすじ

東京・千駄木の路地裏に佇む、築45五年の木造一軒家。 派遣社員として働く28歳の高橋澪は、この古い家で一人、息を潜めるように暮らしている。 ​幼い頃から人には見えないものが見えてしまう澪にとって、この家は少し特別だった。 夜な夜な、見知らぬ「彼ら」が廊下を静かに通り過ぎていく――。 そこは、この世とあの世がふっと重なる、幽霊たちの通り道だったのだ。 ​ある夜、澪の前に現れたのは、場違いに明るいギャルの女子高生幽霊・リカ。 「ねえ、お姉さん。ウチのやり残したこと、一緒にやってくんない?」 ​ 流行りのカフェ、新しくなった渋谷の街、かつての恋人と歩いた思い出の場所。  幽霊たちの些細で切ない「最後のお願い」に付き添い、東京の街を巡るうちに、仕事と家を往復するだけだった澪のモノトーンな日常は、鮮やかな色を帯び始める。 ​ これは、孤独だった一人の女性が、見えない彼らの人生を綴ることで、自らの足で歩き出すまでの物語。

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カクヨム
カクヨム2026/01/24
  • 現在の作品千駄木・幽霊通りの記録帖 〜派遣社員の私は、夜に迷い込む彼らの未練を連れて歩く〜