あらすじ
鉱山に囲まれ、軍事力に優れる一方で作物が育たない国、モルガナイト。
その王は隣国マラカイトを侵略するため、三人の密偵を送り込む。
彼らは感情を失う薬を飲まされ、殺すことに躊躇を持たない存在であった。
密偵の一人、記憶を失った少女シトリンは、ある任務でマラカイトの幼い王子を誘拐し、その手で実の父である王を殺させる計画を命じられる。
しかし、誘拐した五歳の王子は、シトリンにこう告げる。
「ぼくのおかあさまになってください!」と。
その言葉は、
殺すために存在してきた少女の運命を、静かに狂わせていく__。