あらすじ
その森に足を踏み入れた者は、二度と社会復帰できない。
働きすぎた人間を強制的に幼児退行させる、恐ろしい「魔女」がいるからだ。
「呪いの魔道具を作った」と濡れ衣を着せられ、国を追放されたアメリ。
彼女が森で作ったのは、触れた瞬間に意識を刈り取る「悪魔のクッション」や、一度入れば精神力が尽きるまで出られない「絶対捕縛コタツ」だった。
ただ自分が楽をして眠りたい。
その執念だけで生み出された魔道具は、過労死寸前の騎士たちの理性を粉々に破壊していく。
「もう働きたくない」
「一生この布団に包まれていたい」
国の精鋭たちがプライドを捨て、涎を垂らして堕落していく中、最強の騎士団長までもがアメリの膝の上で安らぎを貪り始める。
剣も魔法も通用しない、圧倒的な「睡眠欲」による侵略。
世界一幸せな寝息に満ちた森で、アメリは国の英雄を飼いならしてしまうのか。
それとも、極上の二度寝が国そのものを飲み込むのか。