あらすじ
幼い頃に婚約した相手――
レオンハルトは、いつもミラを守ってくれた。
星が好きだった少女時代も、
アカデミーに入学してからも、
彼は常に隣にいて、手を離さなかった。
けれど成長するにつれ、
その「守られていること」が、
いつしか息苦しさに変わっていく。
――私は、星を学びたい。
――誰かの庇護ではなく、自分として。
アカデミーでの生活、
天文学研究室での日々、
そして夏の舞踏会。
小さなすれ違いと誤解が重なり、
ミラは初めて、
「愛されているのに苦しい」という感情と向き合うことになる。
想い合っているはずなのに、
同じ場所に立てない二人。
それでも、
星の下で交わされた言葉は、
すべてを説明するものではなかった。
――わからないけど、わかった。
これは、
溺愛の中で息ができなくなった少女が、
誰かの隣に「並ぶ」ことを選ぶまでの物語。