あらすじ
「貴様がいないと、頭痛がして国が滅ぶ」――いや、大げさです殿下。
転生者であり「ベータ」の執事ルシアン。
彼はアルファのフェロモンを無効化し、周囲を強制的にリラックスさせる『真空』の特異体質を持っていた。
そのことに無自覚なまま、フェロモン垂れ流しの王城で淡々と業務をこなしていたら、いつの間にか国のトップである三人のアルファ王子たちにロックオンされてしまう!
冷徹な第一王子はルシアンを抱き枕にし、
狂暴な第二王子は大型犬のように懐き、
腹黒な第三王子は睡眠薬代わりに独占しようとする。
平穏なモブライフを望んで辞表を出したら、物理的かつ権力的に阻止された!?
有能すぎる執事が、最強の王子たちに愛され、奪い合われ、やがて「幸福な籠」に囚われる、執着溺愛BL。
【登場人物紹介】
◆ルシアン(24歳)
本作の主人公。前世の記憶を持つ転生者の執事。フェロモンを感じないし発さない「ベータ」として、アルファ至上主義の王城で実務に励む。常に冷静沈着、無表情で仕事をこなす完璧主義者。自分が「鎮静剤」として王子たちに依存されていることには無自覚。「平穏な職場」を求めているだけなのに、なぜか激愛される苦労人。
◆テオドール・フォン・オルヴァンス(27歳)
第一王子。氷のように冷酷な支配者と呼ばれる最強のアルファ。常に頭痛とイライラに苛まれているが、ルシアンが半径3メートル以内に入ると嘘のように症状が消える。ルシアンを「私のクッション」と呼び、執務室に監禁したがる。
◆レオナルド・フォン・オルヴァンス(25歳)
第二王子。好戦的で野性味あふれるアルファ。近衛騎士団長も務める。常にフェロモンを撒き散らすため周囲が恐れるが、全く動じないルシアンに興味を持ち、やがてその匂い(無臭)を嗅ぐと大人しくなる大型犬化する。ルシアンに抱きつくのが日課。
◆ウィリアム・フォン・オルヴァンス(22歳)
第三王子。美しい容姿の裏に狡猾さを隠し持つ知能派アルファ。神経質で不眠症。ルシアンの傍でだけ深く眠れることに気づき、睡眠導入剤として独占を画策する。策士だが、ルシアンの天然な対応には調子を狂わされる。