あらすじ
生の秋山は図書室で、クラスメイトの佐倉春菜が書いた「余った時間の使い道」というノートを拾う。そこには些細でくだらない願望が羅列されていた。春菜は「もうすぐ死ぬ」と告げ、秋山も自分の誕生日である5月14日に自死を考えていた。
二人は特別な思い出を作ろうとするが、夜の学校への侵入は失敗し、海ではフナムシに吐き気を催すなど、何もかもが期待外れに終わる。
5月14日の朝、秋山の元に春菜の死を知らせる通知が届く。葬式で秋山は、春菜が言っていた「百円でコーラを買って」という言葉を思い出し自販機へ向かうが、百円玉は詰まって出てこない。必死に取り出そうとして指を汚し、涙を流す。
春菜がノートに残した最後の言葉は、美しい励ましではなく「秋山くんの誕生日に、雨が降ればいいのに」という呪いだった。その呪いのおかげで、秋山は今も5月14日のたびに春菜を思い出し、死ぬタイミングを逃し続けている。