あらすじ
魔王城には、会議室に入れない場所がある。
それが「受付」だ。
勇者が来る。
相談が来る。
苦情が来る。
なぜか感謝は来ない。
会議では何も決まらない。
だが受付では、毎日すべてが処理されている。
これは、
魔王が何もしないと決めた世界で、
「何も決める権限を持たない者たち」が受け止め続けた記録。
剣も魔法も使えない。
会議にも参加できない。
それでも世界は、今日も受付に並んでいる。
――魔王城 受付録。
会議室には、入れません。
※
本作は「魔王城の記録」シリーズの一編ですが、
単体でも読める短編連作です。