あらすじ
魔魏連邦――
魔力の量こそが貴族の価値の国家において、子爵家次男スコペイは貴族として生まれた。
炎を纏うことしかできなかった微弱な魔法。
測定された魔力では、一般人以下という烙印。
十一歳の成人の儀にて、彼は王子の一言で国を追放される。
だが、その星に住まう者達は知らなかった。
彼が前世で軍人として戦場を生き抜き、使える物は全て利用してきた化け物だということに……
炎しか扱えない魔法を武器に変え、迷いなく“最短の生存手段”を選び続ける男
人を扇動し、戦後すら生き抜き国家を導いた知恵
追放後、暗殺されそうになろうとも跳ね除けていき……
スコペイ達は、獣人の価値観で酷い目にあう
だが、スコペイは力だけで人を従わせない
巧みな演説や、人間心理を利用する冷酷者な面を持つ者
スコペイは生き残るための最適解を選び続ける。
精神を蝕まれようと、彼は決して歩みを止めない
「飢えないため」
それが、自分の信念となっていることに気が付かずに
ーーやがて魔魏連邦の貴族は気づく。
追放したのは一人の弱者ではなく、戦を変える存在だったと。
これは、魔力主義国家に捨てられた男が、知恵と炎で既存の世界を塗り替えていく物語である。