あらすじ
「僕は、恋人の骨を食べたんだ」
夕暮れの教室。数学教師・国枝穂高が微笑みながら放ったその「告白」は、女子高生だった私の心臓を鋭く抉る劇薬となった。
非道徳的で、あまりにも美しい狂気。
その日から、私の初恋は一生解けない「愛情という名の呪い」へと姿を変える。
――それから、数十年。
収骨室の静謐な空気の中、私は今、白く砕かれた「彼」を前に立っている。
かつて奪われた「死」を自らの命で上書きして逝った男と、その呪いを一生背負うと決めた女。
衝撃の告白から始まり、究極の純愛へと昇華される、痛切で美しい愛の記録。
魂にも、形が残ればいいのに。