あらすじ
「ねえ、私のこと、愛してなんて言わないから。……ただ、同じ傷口を舐め合ってよ」
夜の校舎。SNSの通知音。教室の隅の、名前も付かない空虚な時間。
僕らの心臓には、いつからか「孤独」という名の毒(ベノム)が回っていた。
愛されたい。でも、誰かに触れられるのは怖い。
そんな矛盾した痛みを抱えたまま、僕らは今日も画面越しの愛に縋り付く。
最高にハイな絶望と、最低に愛おしい僕らの「病」の記録。
さあ、痛みも、後悔も、全部飲み干して。
毒が回りきるその前に、僕を壊してよ。
※本作は、かいりきベア様の楽曲『ベノム』をモチーフに、筆者の独自解釈を加えて執筆したオリジナル小説です。