あらすじ
あらすじ(なろう投稿用)
勇者パーティの一員、フェイトは戦わない。
強い力も、華やかな武勇伝もない代わりに、
彼には「たぶん、こうなる」という曖昧な予感があった。
それは未来を断言する力ではなく、
理由も説明できない、根拠のない感覚だった。
「今日は、来ない気がします」
「倒しても、意味ないかもしれません」
「……たぶん、関わらない方がいいです」
最初は偶然だった。
魔物が現れなかった夜。
倒しても何度も戻ってくる存在。
正面から戦う意味のない敵。
勇者ニーナの判断は、いつも正しく、
パーティは一度も敗北しない。
それでも少しずつ、
「倒さない」「戦わない」「選ばない」依頼が増えていった。
やがてフェイトの何気ない一言が、
勇者の判断理由を書き換え、
世界の流れを静かに傾けていく。
これは、
世界を救わなかった勇者たちの物語。
そして「たぶんそれです」と言い続けた少年が、
知らないうちに世界と距離を取っていく話。
英雄譚の外側で、
静かに進んでしまった異世界ファンタジー。