あらすじ
婚約破棄された令嬢は、泣き叫ぶことも、復讐を誓うこともなかった。
ただ――何も選ばないことを選んだだけ。
王太子の婚約者という立場。
期待される役割。
戻るべき場所と、果たすべき義務。
そのすべてから静かに距離を置いた彼女は、
誰にも縋らず、誰も恨まず、
「選ばれない」まま生きる道を歩き始める。
すると不思議なことに、
彼女が手放した席は流れ始め、
戻らなかった場所は道となり、
選ばなかった未来は、彼女の背中を押していく――。
これは、
誰かに選ばれることで価値を証明しない、
静かで、確かな“ざまぁ”の物語。
何も選ばなかった令嬢が、
いつの間にかすべてを手に入れていた理由を、
あなたは最後まで見届けることになる。
――選ばないことで、生きている。