あらすじ
その日――小鳥遊 朔(たかなし さく)の日常は変わった。
祖父譲りの金髪のせいで周囲との関わりを諦めてしまった朔は、密かにクラスメイトの小花澪(こばな みお)のことが気になっていても関わることはないと、そう思っていた。
実家のケーキ屋に、彼女が来るまでは。
「――私、知りたいんです。小鳥遊くんのこと」
誰も知らないバイト姿を見られたことから始まる、彼女との関係。
赤点を取らないために勉強したり、カフェでお茶したり、ケーキ屋の仕事を一緒にしたり、無頓着な朔を見かねて買い物に連れてかれたり。
しまいには自分のことを知りたいと言われてしまい。
いつしか――自分に会いたがる彼女のことを知りたいと思うようになった朔と、朔のことを知りたいと思う理由を探す澪の道は重なっていき――
これは二人の小さな恋の物語。