あらすじ
無職の青年・稔は、母と二人で暮らしている。
ある日、母は「若い頃の親に会える」という時間移動ツアー
《親と遊ぼう》への参加を決めたと言い出す。
軽く、無邪気に。
まるで買い物の話でもするように。
だがその裏で、稔は“役割”を与えられる。
別の世界で、別の名前を持ち、
軍事産業の最前線で「止めるための技術」に触れる役割を。
当てるな。
追うな。
未来を見ろ。
派遣の清掃員として入り込んだ施設で、
稔は“撃つためではない銃”を手にする。
母が進め、父が止めてきた選択の先で、
息子は初めて、自分自身に命令を下す。
――親と遊ぶな。
それは、未来に従うな、という意味だった。