あらすじ
元あった作品をリサイクルしております。
イクサバ・ハジメは、中学二年生のときに異世界へ勇者召喚された。
剣と魔法とお約束にまみれた世界で二年間しごかれ、ついに魔王を討伐。
仲間たち(主に女性陣)に「帰らないで!」と泣かれつつ、魔王からぶんどった時空境界をどうにかする能力で日本へ帰還した。
…はずだった。
帰ってきた日本には、なぜかダンジョンが湧いていた。
駅前、コンビニ裏、河川敷、挙げ句の果てに自宅の風呂場。
後に判明するが、原因はハジメが持ち帰った魔王パワーの置き土産である…が本人は知らない。
「……え、俺まだ勇者?」
魔力を保持したままだと気づいたハジメは、
転移・分身・範囲殲滅魔法などを雑に使い、魔物氾濫を秒で鎮圧していく。
結果、世界中から「救世主!」「切り札!」「便利な人材!」と持ち上げられ、
各国政府にこき使われる便利勇者ポジションに強制就職。
限界を迎えたハジメは、ある日こう思った。
「……もう、死んだことにしよう」
派手な演出で戦死を偽装し、身を隠すことに成功。
魔物被害の際に助けた一般人たちを集め、なぜかマフィアを結成する。
本人は「金があれば静かに暮らせるだろ」と思っていただけだったが、助けられた側は「御方」「ハジメ様」「生ける神」と勝手に信仰を爆発させる。
その結果。
信徒の一部が魔力を覚醒。
「はじめ様のお役に立ちたい!」という一心で魔法陣を構築。
異世界から有能な協力者を召喚してしまう。
召喚されたのは。
元・勇者パーティーメンバー(全員女性)
「……ハジメ?」
「え、なんでここに?」
「ていうか、死んだんじゃなかったの?」
なおハジメ本人は、
勇者の能力と引き換えに本名を失っており、
聖女の能力のおかげでカタカナの名前だけ辛うじて思い出せる状態。
あれ?俺、逃げ場無い?