あらすじ
「消されたところは、なんて書いてあったの?」
中学時代、卒業後に届いた一通の手紙。
臆病だった僕は、返事を出さないまま故郷を捨てた。
四十歳になり、様変わりした駅舎で再会した彼女は、もう誰かの母親で、誰かの祖母になっていた。
二人きりの同窓会。
苦い缶コーヒーと、甘いカルーアミルク。
止まったままの時計の針が、二十五年という歳月を飛び越えて、静かに答え合わせを始める。
これは、恋人になれなかった僕たちが、あの日の手紙を正しく過去にするための、ビターな再会の物語。
※諸々とフィクションです。