あらすじ
十六年間、ずっと幼馴染だった。
お人好しで頼み事を断れない少女・轟朱莉(とどろき あかり)と、校内一の美貌を持ちながら冷徹なまでに独占欲の強い少女・天月雪(あまつき ゆき)。
平穏だった二人の関係は、朱莉が他人のラブレターを預かってしまった「些細な善意」をきっかけに崩壊する。
雪にとって、朱莉の善意は自分以外の不純物に資源を切り売りする裏切りに他ならなかった。
「私もう、幼馴染は嫌」
屋上へ呼び出された朱莉は、雪から有無を言わせぬ恋人の契りを迫られる。それは愛の告白というよりも、全方位から朱莉を縛り上げるための宣戦布告だった。放課後の時間、思考、そして視線……雪は「不純物の排除」を掲げ、恋人という盾を使って朱莉の自由を奪い、衆人環視の中で所有権を明示していく。
強引な雪に翻弄されながらも、中学時代の恩義から彼女を拒絶できない朱莉。しかし、この「恋人ごっこ」は、朱莉が自らの意志を失い、やがて銀のチョーカーと雪の姓を刻んだ「天月朱莉」という所有物へと至る、狂気的な共依存の序章に過ぎなかった。
幼馴染という檻を壊した先にあるのは、救済か破滅か。
これは、二人の少女が織りなす、過激で背徳的な「共依存」の物語。