あらすじ

ある冒険者ギルドで耳にするのはいつもの光景。 ミレイユが手際よく中身を検め始めると、背後から豪快な笑い声が降ってきた。 振り返らなくても誰だか分かる。 「ガッハッハ! 今日も派手にやったみたいだな!」 ギルド長のガルドだ。 丸太のような腕を組み、ニヤリと笑ってリックの背中を叩いた。 「ぐえっ! いってぇ!」 「生意気な小僧だ。アリスに守ってもらったくせに」 「なんでバレてんだよ!」 「お前さんの顔を見りゃわかるわ。情けない顔しやがって、まだまだ半人前だな」 「うるせー! 次は見てろよジジイ! 俺だってやればできるんだ!」 「口だけは一人前だな。まずはそのへっぴり腰を直してから言え」 「なんだと!」 リックが噛みつこうとするのをガルドが片手であしらっている。 いつもの光景だ。 「ガルドさん、からかうのはその辺にしてあげて。彼は彼なりに頑張ったのよ」 「アリスが甘やかすからつけあがるんだ。少しは厳しくしてやれ」 「厳しく? これでも十分スパルタのつもりだけれど」 「どこがだよ! いきなり群れの中に放り込むのがスパルタじゃなくて何なんだ!」 「実践に勝る修行なし、よ」 「鬼だ! この人見た目と違って鬼だ!」 リックの叫びに、周囲の冒険者たちがドッと笑った。 この街のギルドは荒っぽいが居心地は悪くない。

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カクヨム
カクヨム2026/01/22
  • 現在の作品魔物討伐専属令嬢の華麗なる日々