あらすじ

「あなたの髪を切る必要はもうありません」——五年間、王太子の専属理髪師として仕えたリーネは、ある朝突然解雇を言い渡された。 毎朝四時起きで整えてきた金色の髪。けれど殿下は知らない。リーネが家宝の魔道具・銀のハサミで密かに切り落としてきたのは、髪だけではなかったことを。暗殺の気配、纏わりつく悪運、そして——殿下への恋心。 五年前、「ずっと君に頼むよ」と笑った殿下に恋をした瞬間、リーネは自らその感情を断ち切った。傷つかないために、空っぽの人形になることを選んだ。 だから解雇されても、涙は出ない。婚約者に「たかが理髪師」と蔑まれても、何も感じない。 ——はずだった。 王都の片隅で『切り捨て御免』という皮肉な名の店を開いたリーネの元に、予想外の来客が現れる。王太子の弟・ルシアン殿下。なぜか彼は足繁く店に通い詰め、リーネの「本当の笑顔」を見たいと言い出して——? 切り捨てた過去、切り開く未来。感情を封じた理髪師が、再び誰かを愛することを知る物語。

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小説を読もう2026/01/22
  • 現在の作品五年間悪運を切り落とし続けた王太子専属理髪師、解雇されたので自分の店を開いたら王弟殿下が通い詰めてきました