あらすじ
「オメガのくせにヒートも来ない石女(うまずめ)め」
そう蔑まれ、実家のベルンシュタイン伯爵家で冷遇されていたリリアーナ。彼女は18歳の誕生日に、「北の怪物」と恐れられるアイゼンハルト辺境伯へ金で売られてしまう。
残虐非道な男の元へ捨てられたと絶望するリリアーナだったが、辺境伯ヴォルフガングは「オメガの甘ったるい匂いが嫌い」な特異体質だった。
「お前からは匂いがしない。好都合だ」
飾りの妻として迎えられたリリアーナは、持ち前の薬草知識で領民を救い、頑なだったヴォルフガングの心を溶かしていく。
やがてリリアーナの体が熱にうなされる時、彼女の「欠陥」の真実が明らかになる。それは、魔力を体内に溜め込む稀代の「治癒の聖女」の証だったのだ。
覚醒したリリアーナを実家が連れ戻そうとするが、もう遅い。
「妻に指一本触れてみろ。国ごと氷漬けにしてやる」
これは、不遇な令嬢が最強の夫に溺愛され、幸せな家庭を築くまでの物語。
※この作品には、オメガバース特有の描写、暴力描写などの表現が含まれています。15歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。