あらすじ
日本政府が独占する“薬”により、
超能力者――通称「薬超」が生まれた世界。
能力が強すぎて正体すら判別できない中、
一人の高校生だけが気づく。
自分の能力は――
「理論上、存在しないものを一日一つ生み出せる」。
彼は能力判別機を作り、
市場を壊し、
世界を“合理的に掃除”していく。
壊している自覚はない。
ただ、最適化しているだけだった。
そんな彼のクラスに、
「見た人間すべてを恋に落とす」
超能力を持つ、超アイドル少女が転校してくる。
その恋は甘くない。
彼女の能力は、相手を“人として正常”に書き換える副作用を持っていた。
――正常になった主人公は、
初めて後悔し、罪を理解し、壊れ始める。
恋は救いではなく、刑罰。
告白で解けたはずの呪いは、再び発動する。
合理と感情。
支配と選択。
能力と愛。
「正しいはずの選択」が、
なぜここまで人を壊すのか。
これは、
世界を壊せた男が、
一人の少女にだけ敗北する物語。