あらすじ

夜勤明け、内科医・相澤朔は、電子カルテに小さな違和感を覚える。 そこには、自分が「担当医」として記録された患者がいた。 検査結果も、治療経過も、すべて整っている。 肺炎を疑い、悪化し、持ち直している―― 医師として読めば、ごく自然な症例だ。 それなのに、 その患者の性別も年齢も分からない。 初診の記録がなく、病室の存在も曖昧で、 何より、相澤にはその患者を診た記憶がなかった。 誰かが記録を消したのか。 病院が何かを隠しているのか。 調べるほどに、改ざんや事件性は否定されていく。 それでも違和感だけが、確かに残る。 このカルテは、何を「患者」として成立させてしまったのか。 日常に溶け込んだ医療現場で起きる、 静かで、逃げ場のない医療ミステリー。

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カクヨム
カクヨム2026/01/22
  • 現在の作品存在しない患者