あらすじ
地方のコンビニ「ゆあまーと」で働く早田晃市は、閉店間際の職場で、突然すべてが止まるという不可解な出来事に遭遇する。
客も同僚も動かない世界で、なぜか一人だけ意識を保っていたのは、同僚の伊沢美紀だった。
止まった時間の中で過ごす、二人だけのひととき。
触れてはいけない距離、口にできない想い。
やがて時間は何事もなかったように動き出し、現実の日常が戻ってくる。
しかし、止まったのは時間だけではなかった。
あの夜を境に、二人の心は確かに変わってしまう。
職場、家庭、すれ違う立場。
それぞれの人生を歩みながらも、胸の奥に残り続ける、あの夜の記憶。
これは、時間が止まった職場で始まり、誰にも言えないまま続いていく、静かな恋の物語。