あらすじ
幼馴染のアレンが勇者に選ばれた。 剣も魔法も使えない僕は、せめて「荷物持ち」として彼の旅を支えようと決意する。
けれど、世界最強と謳われる彼らは、僕に対してあまりにも過保護だ。
鉄壁の戦士ガイルは「お前の作るシチューが食べたい」と笑って盾になり、聖女マリアは僕ひとりを守るために貴重な結界魔法を惜しみなく使う。
そして勇者アレンは、いつだって僕を背にかばい、傷ひとつ負わせようとしない。
「お前は俺の親友だ。絶対に守る」
おかげで魔王の間にたどり着いた時も、僕には擦り傷ひとつなかった。まるで遠足にでも来たかのように。 僕の無力さが歯がゆいけれど、彼らの強さと優しさは誇らしい。
さあ、最後の扉を開けよう。 魔王を倒して、みんなで笑って故郷に帰るんだ。 ――あの日交わした「約束」を果たすために。