あらすじ
平凡なサラリーマン・帰山孝は、事故死の果てに異世界エルドリアへと転生する。
彼に与えられた固有スキルは《能力継承》。――それは自分を殺した相手の最強スキルとステータスを、死の瞬間に奪い取るという、あまりにも歪で残酷な力だった。
だが最初の転生先は、森の外れの一軒家。武器も知識もない十五歳の身体。
そして――スライムに殺される。
あまりに呆気なく、あまりに情けない最期。
しかし、次の瞬間。
タカシは再び同じ世界に転生し、スライムの能力を得て目を覚ます。
死ぬほど弱い。だからこそ、何度も死ねば、何度でも強くなれる。
ゴブリン、オーク、魔獣、盗賊、冒険者、魔族兵。
殺されるたびにスキルを重ね、ステータスを上書きし、タカシは“人間”から逸脱していく。
その裏で、悪意ある神《デウス・マルス》は幻影となって現れ、彼の転生と成長を嘲笑いながら観察していた。
人と出会い、別れ、裏切られ、救われ、そしてまた死ぬ。
繰り返す転生は、タカシの心を少しずつ冷たく、計算高く変えていく。
――生き残るために。
――支配するために。
やがて彼は悟る。
この世界では、魔王になることこそが最適解なのだと。
これは、殺されることで最強へ至る男が、
神に弄ばれる“駒”から、世界を覆す“最凶魔王”へと至る、同世界連続転生ダークファンタジーである。