あらすじ
「おい人間、俺の腹を満たせ」 「は、はい……私でよければ、どうぞ(物理)」
王国の聖女として召喚されながら、能力不足と罵られ、雑用係として酷使されていた少女リリア。 彼女はわずかな失敗を咎められ、魔物が巣食う「奈落の森」へ捨てられてしまう。 死を覚悟した彼女の前に現れたのは、かつて国を一つ滅ぼし、封印されていた伝説の災厄――フェンリルだった。
リリアはあまりの自己評価の低さから、自らを「餌」として差し出す。 しかし、フェンリルである俺は思った。 『骨と皮ばかりで不味そうだ』と。
気まぐれで彼女を「非常食」として飼うことにした俺だったが、リリアが作る「魔物飯」(オークの香草焼き、コカトリスの親子丼etc...)に胃袋を掴まれ、やがて彼女を傷つけた王国への激しい怒りを覚え始める。
これは、恐ろしい魔獣が少女を餌付けして溺愛し、彼女を捨てた国を物理的に恐怖のどん底へ叩き落とす物語。