あらすじ

人気イラストレーター「さとうえみ」の更新が、ぷっつりと途絶えた。  それから1ヶ月後。沈黙を破って投稿されたのは、いつもの極彩色の作風とはかけ離れた、黒いボールペン一色で描かれた拙い線画だった。  右を向いて歩く少女と、降り注ぐ雨。  しかし奇妙なことに、その雨はキャンバスの左半分にしか描かれておらず、右半分は塗り忘れたかのように真っ白な空白が広がっていた。  これはスランプによる未完成品か?  それとも、雨雲を抜けた「雨上がり」を表現した希望のメッセージか?  ネット上の友人・マシロと、ミステリー作家・神崎と共に、私はこのイラストに隠された謎を解き明かそうと試みる。  彼女は生前、イラストの中に「隠し絵」や「暗号」を仕込むことを好んでいたという。ならば、この不自然な空白にも、計算された《仕掛け》があるはずだ。  謎が解け、空白に隠された「言葉」が浮かび上がった時――私たちは知ることになる。  そこに描かれていたのは……。

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カクヨム
カクヨム2026/01/22
  • 現在の作品【短編ミステリー】止まない黒い雨