あらすじ

母の顔に、紫色の痣が、今朝また増えている。昨夜は遅くまで、飲んで大きな怒声を上げながら、母を折檻している 父親の大声が響いていた。そのせいでよく眠れなかった。 『こいつを殺せるのは、私だけだ。気弱な兄は失敗する。母さんには育てなくちゃいけない妹がいる。私がやる。』私は密かに決意して、台所の刃の長い包丁を隠した。私は、まだ5才だった。 何度も、眠る父を殺そうとした。『いざ……。』と包丁を握る手に力を込めるが、父はギョッとして目を覚ます。私は素知らぬ振りで、背を向ける……。そんな事を、何度繰り返しただろう。結局、実行は出来なかった。

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カクヨム
カクヨム2026/01/22
  • 現在の作品この人さえいなければ