あらすじ
人になりたい。
室町で作られてはや数百年、安土桃山を経て京の都から江戸へ渡った奈良筆は、つくも神となっておのれを振り返る。
そのものの名は奈良筆。
職人が最期の一品としてつくり、世に送り出したものである。
自らを作った人間の思い、自分を受け継ぎながら流れる人の世の短さに、気付かぬうちに人としての生を渇望する奈良筆。
なぜ人になりたいのか。どのような人になりたいのか。
わからないが、それでも人になりたい。
人間が当たり前に見つけているそれらを、奈良筆は探しながら旅をする。
そんなお話。
※残酷な描写は入れる予定がないですが、一応入れています。
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