あらすじ
その翡翠(あお)き彷徨い。
ある魔術師の物語。
<あらすじ>
聖キーラン歴、1000年。突如として世界は不死者の放つ瘴気にも似た霧に空が包まれる。
当初はいずれ晴れるだろうと見られていたこの現象だが、そのうちにエデン各地で気温が下がり、大地が凍てつき始めた。不死者が多発し始めたことを人々が認識し始めると、たちまち恐怖と絶望が大陸中に広がったのである。
【次元の狭間】を閉じ、凍えて行く世界を救うために北を目指した者たち。
多くの命が生を終えた。
そして。
【天界セフィラ】という、異界に存在する魔術師達が動き出す。
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第二の生に目覚めたメリクは【天界セフィラ】と呼ばれる特別な異界で、魔術師ラムセスに出会った。
メリクに興味を持ったラムセスは、第一の生でメリクの最後の旅の同行者となったエドアルトから話を聞く。
長く自分たちを地上の管理者と位置付けて来た【天界セフィラ】の魔術師達は、
地上の異変の発生を待つのではなく実際に自分たちで制御することによって、二界の安定を図ろうと画策するが……。
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メリクに興味を持った魔術師ラムセスは、魂の劣化に苛まれるメリクを救うための手がかりを、彼の過去から探ろうとする。
一方第二の生に何の希望も意味も見出せずにいるリュティスは、過去の暗面と対峙することを思い立つ。
リュティスとの魔法戦を凌いだメリクの心には、変化が現われていた。
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【サダルメリク】
・サンゴール王国王妃に保護された戦災孤児。宮廷魔術師まで上り詰めたが、権力争いに辟易して国を出る。
【アミアカルバ・フロウ】
・サンゴール王国王妃。隣国アリステアから嫁いだ。第一王子グインエルとは幼馴染みの間柄。武門であるアリステア王家の伝統として、武勇に秀でる。
【オルハ・カティア】
・アミアのアリステア時代からの腹心。神官として戦争にも従軍した。
【リュティス・ドラグノヴァ】
・サンゴール王国第二王子。グインエルの弟。王家の者として高い魔力を有するが、魔力が表層に顕われる『魔眼』を持つため、人々に恐れられている。メリクの魔術の師ではあるものの、メリクの彷徨う宿星を見抜き、強く警戒している。
【ミルグレン・ティアナ】
・グインエルとアミアカルバの一人娘。サンゴール王国王女。
【エドアルト・サンクロワ】
・オルハの息子。アリステアの英雄キース・ディノスの血を継ぐ。
【エヴァリス・デュナンティーナ】
・アミアカルバの実姉。アリステア王国の第一王女で、エルバト王国に嫁ぎ、王妃となった。武勇に優れる。
【ラムセス・バトー】
・古代サンゴール王国の宮廷魔術師。サンゴール王国において【賢者】と神格化されている人物。