あらすじ
一年ほど前に起きたセファゾドールとエルバーグリークの戦争は聖戦としてエルバーグリーク勝利で幕を閉じた。
しかし、エルバーグリークの騎士だったカーサスの兄はその聖戦で殉職しており、セファゾドールの姫ルシアも実父母である王・王妃・三人の兄を亡くしていた。
そんなふたりに降って湧いたようなエルバーグリーク王の戯れ。
王の思惑は分からないが、ルシアは王の養女に、文官として働くカーサスには辺境の領地まで与えられ、そこで、仲睦まじい夫婦を演じろと命じられたのだ。
カーサスとルシアは、互いに互いの傷を知りながら、憎しみ切れず、愛することも出来ずに辺境の領地で暮らすこととなった。
これは、愛することができない、そんなふたりが生きていくための物語。