あらすじ

金婚式の朝、私は五十年連れ添った夫に離婚届を突きつけた。 政略結婚で嫁いだ日から、ずっと愛されることはなかった。「氷の公爵」と呼ばれる夫は、幼馴染の侯爵令嬢の話ばかり。私に向けられる言葉はいつも冷たく、感情を見せてくれたことなど一度もない。 子供たちは独立し、孫の顔も見届けた。公爵夫人としての役目は果たした。 ——もう、十分でしょう? 七十歳を超えた私は決意する。残りの人生は、自分のために生きると。 北の離宮で薬草園を作り、やりたかったことを叶えていく。そんなセカンドライフを夢見て屋敷を出ようとした、その時—— 「行くな」 門前に立ちはだかった夫の顔には、五十年で初めて見る感情が浮かんでいた。 氷の公爵が見せた、涙の意味とは。そして五十年越しに明かされる、すれ違い続けた想いの真実とは——。 七十歳から始まる、不器用な夫婦のやり直し恋愛譚。人生百年時代、何歳になっても遅すぎることなんてない。

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小説を読もう2026/01/22
  • 現在の作品金婚式の朝、五十年連れ添った夫に離婚届を突きつけたら、七十歳の氷の公爵が「行くな」と泣きついてきた件について